ユニコーンのこと

ユニコーンという存在については、縁遠いものだと感じていました。
出逢ったことがなかったので、ほんとにいるのかな、くらいにしか考えていなかったというのが本音です。

2020年の初め、お客として視察に行ってみたヒーリングのイベントでユニコーンが描かれた木片を頂きました。別段欲しかったものではないので、どうしたものかと迷いつつ、帰ってから封を開けてみて驚きました。
「なんか入ってる。」
木片を手に目を閉じてみると、ユニコーンがこちらに向かってがーっと走って来るではありませんか。
「ユニコーンて、ほんとにいたんだー!」
ほんとにって何だよって突っ込みたくなりますが、それはさておき。
頂いたのはお金のお守りとしての木片だったのです。ユニコーンを目の前にして出てきた言葉は
「旅の資金を下さい!」
今想えばもっと大きな事を言えばよかった。貧乏性なんです。その時に心から出てきた言葉でした。
願いを伝えたとたん現実の世界に戻り、お守りは何も入っていない木片に変わっていました。
数日後、思いもよらない形で収入が得られることになり、
「これはユニコーンのおかげでは。旅に出られます。ありがとうございます。」
と、どこにいるかわからないので空に向かって手を合わせたのでした。

しばらくして、色々な場面で現実にユニコーンが描かれた何かを目にしたり、ユニコーンと言う単語を聞いたりするようになります。
「なんだろう。気付いてほしいのかな。」
ユニコーンにアクセスしてみようと初めて本気になりました。

アクセスを試みた結果、ユニコーンはいました。
普段一緒にいてくれる龍や蛇、鳩、それに日本の神様とも違う次元なのでしょう。そこにはユニコーンだけがいました。
木片のお守りの時に現れたユニコーンとは違う感じでした。
ヴィジュアルがはっきりしないのですが、白馬のようで、翼はなく、角は光が集まってできているようでした。

「待っていたよ。」
と近づいてきます。
「君がユニコを見ていた時も、貴婦人と一角獣を見ていた時も気が付いてくれないかなって思ってたよ。」
幼少の頃に見た「ユニコ 魔法の島へ」という映画を思い出しました。あの時からずっと。
貴婦人と一角獣はフランスの古いタピストリー。2013年、新国立美術館で観ました。あの時も。
アトランティスの頃に隣にいたような。
覚えているかと頭で考えてしまうと曖昧で、身体の感覚の方が覚えていそうでした。また逢えて嬉しいという気持ちがどこからか出てきました。
ユニコーンから「もっと広く大きく考えるように。」「考えていることを現実に落として。」と短い言葉で伝えられたところで記憶が途絶えました。
背中を押してくれている感じがしました。

それにしてもどれだけの時を超えて再び逢える日を待っていたのだろう、と考えて疑問を持ちました。高次の存在にとって時間の感覚は人間とは違うはず。待っていた、その表現さえも私の感覚とは違うのではないか。
そのことについて別の機会にユニコーンに聞いてみました。
「時間は過去・現在・未来、全て同じテーブルの上にあって自由に移動できる。この時代のこの時間に君が僕にアクセスするから、そこで待っていた。待ち合わせをしていたと言う感じだよ。ちなみに君には僕が登場しない人生もあったんだよ。」
「登場しない人生?」
「そう。願いが届くというのはおもしろい表現だよ。君は届いているよ。」
どうやらユニコーンとの再会はいつかの過去世で私が願った事だったようです。

ある時、眠ろうとしてぼーっとしていた時、
「何やってるの!することちゃんとして!」
突然、声がしました。ユニコーンです。
なんだろう?こんな夜中にできることって、ホームページのことかしら。
そう思って、自分のホームページを開いてびっくり。
サーバーの延長手続きが出来ていなかった為、閲覧できない状態になっていました。
夜中に半狂乱で泣きそうになりながら手続きを行いました。
もっと早く言ってくれたらよかったのに、とも思うのですが、見るに見かねてだったのかもしれません。
ユニコーンさん、ありがとう。こんなに危なっかしい今世の私をどう思っているのかなぁ。

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