カードのこと
特に興味のない方でもタロットカードの名を聞いたことがあるという方は多数いらっしゃるでしょう。占いが好きな方なら、ルノルマン、オラクルといったカードもご存知かと思います。カードを持っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
さて今回はカードのお話しです。
私が初めて出会ったカードは雑誌付録の切り抜き式のタロットカードでした。小学生の頃、お友達が持っていたのか、あるいは自ら手にしたのか、いずれにしても当時の私には絵柄が怖すぎて受け入れられず、これ以降、カードはトラウマでした。
カードに触れられるようになったのは今から4、5年前のこと。友人が美しいオラクルカードを引いてくれたのがきっかけでした。絵がきれいという理由で興味を持ちました。
現在は、3セットのオラクルカードが手元にあります。実はトートタロットも一度手にしたのですが(さすがに大人になったので絵の怖さは感じず)、全く言葉が通じなかったという経緯があり、友人にお願いして引き取ってもらいました。
カードは物でありながら生き物で、言葉を喋る感覚があります。前回のブログで言葉について触れました。その話と同じで、カードは媒体であり意志は持ちませんが、言葉として個性が出ます。はっきり言う子、やさしく言う子、具体的に言う子、使いわけたり、合わせて使ったりしています。トートタロットの言葉は外国語を辞書を引きながら解読しているのに近い感覚でした。
カードを媒体と言うからには、私と相手がいる訳ですが、相手はソウルか宇宙、月ということが多いです。ソウルリーディングと何が違うのかというと、見える感覚が違います。ソウルリーディングではソウルによって違いますが、基本的に壁がない感覚です。一方、カードはカメラのファインダーを覗く感覚で、見えない所もあるけれど、うまくいけば、ピントが絞られ、余分を省き、はっきりすることもある、という感覚になります。なので、自分で自分をリーディングする時、自分の雑念なのか、リーディングできているのかを区別、確認するのに使ったりします。
遊びとしてカードそのものとカードを使って話をしてみたりします。カードに限らず、特に大切にしている道具とは話すとおもしろいことがあるかもしれません。例えば包丁とか。リーディングの技術がなくても聞こうと思えば聞ける道具の声はあると思っています。
セッション中にカードを引くことは基本的にありません。媒体が媒体を使うのは遠回りすぎます。気まぐれで私自身の為にセッション前後でカードを引くことがあります。この時のカードをお客様にお伝えすることが稀にあります。良い意味でよほどの時です。お納め頂けましたら幸いです。