吉備の中山と温羅②  2019年リアルRPGを振り返る

2019年6月。
吉備の中山へは吉備津彦神社の裏手から登ることにしました。
山へ登る前に吉備津彦神社で参拝しました。御祭神は吉備津彦命様。
挨拶だけのつもりだったのに意外にも「よろしく頼む」と言われました。
大国主命が主導している旅ですが、神様と呼ばれる存在に関係あることだったからこういう風に言われたと分かるのはずっと後のことです。
そしてこの吉備津彦の行いで過去世の私が悲しい思いをしたこともまだ気が付いていませんでした。

吉備の中山は、私が辿ったルートは比較的傾斜がゆるやかで道も整っていました。
最初は気軽に登り始めてしまった感じの年配のご夫婦、単身の女性の姿がありました。ご夫婦の方は思ったより長い道のりだったのでしょう。途中で引き返して行きました。単身の女性は私の後からずっと、もくもくと登っていました。
三輪山と比べると明らかに雰囲気が違います。
多少急な山道でも人が歩ける範囲の所は安心して歩けた三輪山とは違い、ここは気が抜けない雰囲気なのです。色々なものが混ざっていると感じていました。良くも悪くも。そういう意味では江の島に似ていました。
おまけに蚊や蠅なのか、羽虫がブンブンいっていて、虫よけスプレーを追加で塗布しながら登りました。

もー、山登りを楽しむとか考えられない。なんで登らなきゃいけないんだー。

山の雰囲気と虫になじめず、早く用事を終わらせて下山したい、と結構な急ぎ足で登っていた思います。30分弱で磐座に到着しました。ずっと周囲が気に囲まれている道でしたが、磐座近くでは麓を見渡せるところがありました。
なんだかんだ登ってきたんだなぁ、と景色を写真に収めました。
八大龍王が祀られているというお宮がありました。一応ご挨拶だけはさせてもらったように記憶していますがコンタクトは取っていません。

後ろから来た女性が追い付いていたので、女性がいなくなるのを待って磐座の周りをまわってみました。

木があったのはどこだろう。

磐座は斜面にあり、上の方から磐座を見下ろすような位置に立った時、ここだと思いました。

「諏訪湖に持って行く文書を回収しに来ました。」

言ってみると地中から箱が出てきました。
思っていたより小さな箱でした。その中につづら折りの文書、見たこともないような文字、というか記号?が書かれていました。
私には内容は理解できませんでした。

「これを回収させてもらいます。」

そう宣言すると文書が胸に入り、空の箱が地中に戻されたように思いました。

これでいいよね?

そう、こういうお仕事の厄介なところが3次元での実物がないゆえ、自分の思い込みでないか?と不安になるところです。
ひとりだと尚更です。

余談ですが、ここに同じ眼を持つ人がいると確認できます。
あとは見えずとも私が信頼する人がいてくれると、その人がこちらの世界、つまり肉体のある次元の目印になり、境がはっきり分かります。
自分があっちの世界にいたこと、ちゃんとこっちに戻ってきたこと、仕事が終了したことが分かります。
現実的に誰かと一緒に旅する楽しさや安心感を知ってしまったので、ほんとひとり旅ってなぁ、と思ってます。

吉備の中山と温羅③へ続く

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