大山詣り④ 新しい旅 番外編

その滝は二重滝という滝です。
下社の正面の階段を下り、売店の横から見晴らし台ハイキングコースというところへ入って行きます。ふたりとも普通のスニーカーだったので無理そうだったらやめよう、と階段状になった道を下り始めました。


結論から言ってしまうと、この階段状の下りが一番危なかったと思います。
石がゴロゴロしているので足をとられるのです。だいぶ注意しながら下ったので何事もなく平坦な道に降りられました。
少し歩いたら後ろでドスッと音がしました。振り返ると、登山靴の年配の男性が階段で尻もちをついたあとでした。思わずふたりで「大丈夫ですか?」とハモってしまいました。
(大声出されて恥ずかしい思いさせてしまったのかも。大丈夫って言ってたけど足引きずってた。。。)
なので、この階段を下る方は気を付けて下さいね。

私たちの足で5分はかかるけれど、10分はかからないという感じで二重滝に到着しました。
滝のそばには二重社というお社があります。
小さなお社ですが、あぁここだ、と思いました。
案内板を見ると御祭神は高龗神(たかおかみのかみ)とありました。
参拝してみると白い龍がいました。放つ光は青緑、滝と龍が一体という感じです。この龍から、

「本当は上まで登ってほしかったけれど、今回は私から姫に願いを届けておこう。」

と言われたのです。
あー、上まで行った方がよかったのか、と後悔したわけです。前回の冒頭で書いたちょっとだけ後悔するというのはこのことです。
龍が「姫」という言葉を使うので、この山の神様は女性なのですか、と確認すると、

「あなたがよく知る女神様ですよ。」

と言います。そうか、やはり、としか思えませんでした。お名前はなんであれ、水の女神様がいらっしゃるということなのでしょう。

願いを1つ言ってみると、もっと言うように言われたのは意外でした。理由はそれが希望の種になるから、と言うのです。
ブログには書いていませんが、昨年戸隠神社で「願いを10個」考えたことを思い出していました。
個人的な願いよりもどちらかというとソウルの視点から見た願いのことを言われているように感じました。
願いを言い終わると、白い龍はすごいスピードで滝をさかのぼっていきました。

下社で言われた「下の水のところへ」というのは、本殿地下の神水ではなく、二重滝のことだったのかと気が付いたのですが、友人がおもしろいことを言いました。

「水、べーって吐き出させて、ここじゃないよって教えてくれていたんですね。」

なるほどー、確かにあのこと(大山詣り③参照)がなかったら、滝には来なかったかもしれません。
これでとりあえずは安心して帰れます。

そして安心したところでお豆腐。名水あるところにお豆腐ありです。
しかしカフェで食べた抹茶ティラミスがまだお腹に効いてます。
こんな時はごはんを注文せず、豆腐の品数を多くするという姑息な手を使わせて頂きます。
もちろん完食。ごちそうさまでした!

これにて大山詣りは終了です。
次に来るときには山頂まで登ろうと思いつつ帰路についたのでした。

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